もっと知りたい「スポーツ雪合戦®」
「スポーツ雪合戦®」のはじまりとルール
スポーツ雪合戦®の誕生
スポーツ雪合戦®のはじまりはあるひとつの町の町おこしからはじまりました。
北海道有珠郡壮瞥町。洞爺湖の南東岸に面し、有珠山・昭和新山という火山のある町です。
夏場は、洞爺湖、昭和新山の自然景観を味わおうと多くの観光客でにぎわいます。しかし、雪の積もる冬場、観光客は減り、町は閑散とします。
1987年「冬でも地域を活性化できるような町づくりをしよう」と若者グループが立ち上がり、さまざまなアイディアが検討されました。
そこで、考え出されたのが、「スポーツ雪合戦®」による町の活性化だったのです。
1988年にルールが考案・制定され、1989年には壮瞥町で、初めてのスポーツ雪合戦®大会である「第1回昭和新山国際雪合戦」が開催されたのでした。
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その後、日本各地で大会が開催されたり、海外でもイベントが開催されたりと、スポーツ雪合戦®は日本全国、そして世界に広がってゆきます。
現在ではスポーツ雪合戦®は世界的な競技として楽しまれているのです。
基本ルール
1.勝敗の基本ポイント
- ① 雪球にあたらないこと
- ② 雪球を1人でも多くの相手に当てること
- ③ 敵陣の旗を取ること
- ④ 3分3セットマッチ、2セット先取で勝利
2.チーム編成
1チーム競技者7名、補欠2名、監督1名の計10名で行われます。
3.競技場(コート)
試合は、横36m×縦10mのコートで行われます。 センターラインで自陣と敵陣にわかれ、それぞれの陣地にバックラインが設定されています。 コート内にはシェルターといわれる、身を隠す盾が設置され、攻防のポイントとなります。
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・シェルター
身を隠して相手の雪球を防ぎます。それぞれの陣に2基ずつ、そしてコートの中央に大きめ のセンターシェルターが配置されています。
・シャトー
自陣に設置されています。チームの基地となり、試合開始時に雪球を置くところとなります。
・フラッグ
自陣バックラインの前方にフラッグを立てます。フラッグを抜かれると、そのセットは負けになります。
・センターライン
センターラインを境に、自陣地、相手陣地に分かれます。一度に4人以上相手陣地に 入ってはいけないというルールがあります。
・バックライン
フォワード(攻撃の選手)は自陣のバックラインより後ろに下がってはいけないというルールがあります。
4.ルール
- ① ノーバウンドの雪球に当たった選手は”アウト”となり、コート外へ出なければなりません。そのセットはプレーできません。
- ② 相手の投げた雪球だけでなく、味方の投げた雪球や自分の手を離れた雪球が当たってもアウトになります。
- ③ 1セットに使える雪球は90個。試合開始前に作った雪球だけで、試合中に雪球を作ることはできません。
- ④ フォワード(攻撃担当)の選手は自陣バックラインより後ろに下がってはいけません。
- ⑤ 1度に相手コートに入れる選手は3名まで。4人以上が入るとその時点で負けとなります。
より詳細なルールはこちらでご覧ください。
試合の流れ
① 試合開始
バックラインに並んだところから試合開始。
フォワードの選手は、ポジション取りのため走ります。
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② 激しい攻防、駆け引きで試合は展開していく
シェルターに身をひそめ攻撃。
シェルターは攻守のポイントになります。
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フォワードの選手は、自分で雪球を補充できません。
バックスと呼ばれる役割の選手がフォワードの選手へ雪球を補給します。
球は1セット90球。
配給のタイミングも試合のポイントとなります。
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③ セット終了
相手を全員アウトにするか、相手のフラッグを抜くとその時点でそのセットは勝利。
3分で決着がつかなかった場合は、1人でも多く相手に当てたチームが勝ちとなります。
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④ 勝敗が決まる
3セット中2セット先取か、取得セットが多いチームが勝ちとなります。
取得セットが同じ場合は、3セットの総ポイントが多いチームが勝ちとなります。
すべて同数の場合は、ビクトリースロー(VT)で決します。VTとは、シャトーの上に置いた標的に雪球を投げて、多く倒したチームが勝ちとなります。
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次のページではスポーツ雪合戦®の競技用具、選手のスタイルについて紹介します。
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